第3回 湘南国際マラソン・レース編7
■ 30km~35km 40:03(4:23:59)
前の5kmでは、とうとう8分半/kmを超えるほど遅くなってしまった。
気がつけば、歩くのと変わらないスピード。
こんなので、本当に走り続けられるのだろうか?
少し前の第7給水所(28.3km地点)では、初めてストレッチをした。
給水所の中央分離帯に登り、ふくらはぎを伸ばした。
ハムストリングのストレッチもした。
左の股関節の前側に痛みがあったので、左右の股関節前側も伸ばした。
そのために時間がかかったということもあるが、それにしてもゆっくりだ。
ここの給水所で、しーさん&順ちゃん夫婦を抜いた。
またすぐに追いつかれるだろうと思って、声をかけなかった。
全く気付かなかったが、後から抜かれることはなかった。
30kmの表示を超えてすぐだったと思う。
こんなゆっくりな私でも、歩いている人を追い抜くことはできる。
少しずつではあるが、抜きながら走る。
前半は、「一万人ぐらい?」に抜かれ続けたので、追い抜くというのはなんだか新鮮。
そんなときに、その人は現れた。
前を歩く二人。
一人は男性。一人は女性。
並んで歩いているように見えたので、一緒に歩いているのかと思った。
近づいて、あれ?と思った。
その女性、見たことあるな・・・。
隣にまで行って、確信した。
『 オータムさん、こんな所で何やってんですか?』
オータムさんだった。
一緒だと思った男性は、全くの他人だったらしい。
オータムさんに声をかけた瞬間、私はオータムさんの右腕を取っていた。
走る速度は遅くしても、歩いていない。
なのに腕を取ったら・・・オータムさんは一緒に走り出した。
何でも、両足が何度も攣り、攣っては歩き、回復しては走る、を繰り返しているという。
私と一緒になって走るのは大丈夫なのか?と思ったら、どうやら回復してきているらしい。
私もう、ヘロヘロの状態で、いつ歩く理由をこじつけようかと考えていた。
そんな時、一緒に走る人が出来たら、歩くことは出来なくなった。
海「私が遅れたら、気にしないで先に行ってね。」
オ「私も。足が攣ったら、先に行ってね。」
じゃあ、もし片方が走れなくなっても、相手に気を遣わせないように、それぞれのペースで走ることにしよう。
そう約束して、一緒に走ることにした。
お互いに、もうずいぶん辛い。
なので、話が途切れたりすることもある。
私が半歩後ろを走るような格好で、オータムさんが終始私を気にしながら、時々振り返りながら走ってくれた。
辛いのだけど、誰かがいるとつられて走る。
お互いに『相手に引っ張ってもらった』という意識が強いけれど、相手に気を遣わせないようにと気遣うことが、自分の逃げ道を封じていることに繋がったようだ。
置いていってくれれば、楽になったかも知れない。
楽になって、ひとりで歩くことも出来たかもしれない。
でもまだ、可能性の残る相手に、自分のペースに巻き込んで、可能性をつぶしちゃいけない。
そう思うと、引っ張ってもらってでも一緒に行くのが良いかもしれない、そんな風に思っていた。。。ような気がする。
途中、オータムさんの脚が攣り、端へ寄ってストレッチを始めた。
私は約束どおり、相手を待たずに走り続けた。
しかし、一緒に走る相手がいなくなった途端、走るスピードは落ち、いつでも言い訳を用意している。
歩き出す、ほんの紙一重という感じ。
すると少しして、オータムさんが追いついた。
脚が攣ったのに、追いついてくるのは凄いな、と思った。
大丈夫?と声をかけると、
『 だって、一緒にゴールしたいんだもん。』
と。
まあ、なんと可愛いんでしょう!!!
オータムさん、ラブリー![]()
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オールスポーツの撮影場所がきた。
まだ元気の残っていた二人で、肩を組んでカメラにアプローチした。
その写真が何枚も残っている。
本当に苦しいところだったのに、こうやって一緒に走ると、走れちゃうもんなんだなあ。
今思い出しても、本当にオータムさんには助けられた。
オータムさん、ありがとうございました。
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コメント
素敵な写真だね。
レース上でこんなことに出くわすというのは、ありそうでなかなかないよ。
貴重な体験をしたね。
たぶん、今回のランナーズやクリールに、おぬしらの写真は載ると確信。
投稿: とだひ | 2008/11/24 06:45
本当に偶然でしたが、あそこで助けられました。
今後、いろんな大会に出たとしても、こういうことはなかなかないと思います。
ホントに貴重な体験です。
でもね・・・雑誌には載らないと思うよ(笑)。
だって~、2万人だもん、もっと劇的な写真もあるでしょう。
投稿: 海実子(みみこ) | 2008/11/25 00:16