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白い猫の話


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今日会った、白い猫との話。

(画像はイメージです)



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タイトルは、「白い猫の話」だけど、カテゴリーは「つぶやき」。

そう、これは猫の話なのではないの。


連休2日目、お天気が良かった。
ゆっくり寝て、なんにもしたくなかったけれど、2日もお天気の良い休みがあって全く走らないのもどうかと思って、ノンビリと走りに行くことにした。


近所の、あまり好きではない周回コース。
好きではないと言うけれど、一番お世話になるのはこのコースなのだから、好きじゃないと言わなくなるくらいにならなくちゃ、いつもそう自分に言い聞かせている。

好きでない理由のひとつは、途中で併走する明治通りの交通量の多さ。
もちろん、歩道を走っているので、車がすれすれに走ることはないけれど、その交通量の多さは明らかに、排気ガスがすごい。
周回コースの中の一部でしかないけれど、そこを通るのは好きではない。


今日は、その場所を避けるように、途中で路地に入った。
路地と言っても道幅はさほど狭くなく、商店街の入り口だった。
この道は、何度も通ったことがある。


震災の有無に関わらず、すでに営業をやめてしまった店もチラホラ。
商店街でありながら、いつも、いくつもの店がシャッターを閉めている。
それが少し、寂しいようにも思う。
一方で、町の商店街らしく、八百屋さん、肉屋さん、電気屋さん・・・というように、小売店が並んでいて、店先で焼き鳥を焼いていたり、値段を手書きした段ボールの切れ端が立てかけてあったり、その風景には気持ちが和む。


その中の、1軒のお店の前で、丸々と太った猫を抱いた男性がいた。
そばに、携帯のカメラを向けている若い男性がいた。
その猫の写真を撮っているらしい。
写真に撮りたくなるような、ブログ本に出てきそうな、端正な顔立ちの(端正といってよいのか?)まぁデカイ猫だった。
思わず 「うわぁ(*゚▽゚)ノ」 と声を出してしまったほどだ。


猫好きとしては、その猫に近づいて、よくよく顔を見て、なでてみたかったけれど、写真撮影中なのですぐにその場を離れた。
何となく気持ちがホンワカとしていた。


ふと、斜め向かいの店先に・・・店先と言っても、店は開いていなかった。
締められた引き扉の前の、植木鉢の隣の日向に、白い猫が座っていた。
手を伸ばしても簡単に届かないくらいの距離を置いて、そっとしゃがみこむ。
そして、「おいで」 と、声をかけてみた。


白い猫は逃げるそぶりもなく、腰を上げて近づいてきた。
差し出した私の手のにおいをかいで、頬を摺り寄せてくる。
警戒している気配は全くない。


手作りの首輪をつけてもらっていたので、飼い猫なのだろう。
だから、警戒せずに近づいてきたのだろう。
しかしその猫は、白と言っても白と言えないくらい薄汚れていて、両目は目やにで汚れていた。
いや、目やにはふき取られているのだが、毎日目やにがでているのが良くわかるくらい目の周りが汚れていた。
そして片目は、黒目の部分が白濁している・・・白内障だろう。


なつっこい子で、しゃがみこんだ私の膝に擦り寄って、足元にゴロンと寝転んだ。
大好きな猫なのだけれど、この汚れ具合と目の様子から、健康状態には若干疑問が残る。
抱き上げてスリスリしたい気持ちはあるが、今の私の商売を考えると、(素性のわからない猫だから)そうするのはどうなのかな・・・?
そう思いながら、寝転んだ猫の背中や頭をなでてやっていた。


すると、不意に、涙がでてきた。
何かが悲しかったわけでもなく、商店街に流れていた歌は「ドラえもん」、涙を誘うような曲でもなかった。
でもなぜか・・・。


猫を触りながら、自分が何かを我慢していたことに気づいた。
たぶん、触れ合いたかったのは猫のほうではなく、私のほうだったのだろう。
ペットを飼っているときも、そのペットのほうから近寄ってきてはいても、触れたいと思っているのは人間の方なのだと思う。
だから、ペットを飼うのだろうし。


たぶんそれは、動物に対してだけではなく、人間に対してもそうなのだろう。
誰かと触れ合いたいから・・・それは体温を感じるということだけではなく、気持ちの触れ合い、言葉を交わすことでの触れ合い、そういうものを求めているんだと思う。


私が、マラソン大会の応援に行くのは、応援することで何かを見出すと言うより、そこにいる仲間との触れ合いを求めて出向いて行くのだと思う。
たぶん、時間やお金をかけてでも、遠くても、応援に行く人は、仲間のためと言いながら心の中では自分が仲間を求めて出向いていっているのだと思う。


意識などせず、知らず知らずのうちに、そうやって 「ひと」 を求めているんじゃないだろうか・・・みんな。


今日は、東京でも桜の開花宣言があった。
この国の人々が大好きな、桜の花がもうすぐ咲く。
そして、この国の人たちは、その花の下に集うことを好む。
しかし、今の自粛ムードで、「お花見」とはなかなか言い出せない。


でも、「集まりましょう」 と、声をかけてくれた人がいた。
彼女は、みんなが、人と触れ合いたいと思っていることを、良く理解しているのかもしれない。
「今だからこそ、集まりましょう」 と、私の気持ちも代弁してくれた。
そういう風に声をかけてくれる仲間がいて、そして集う仲間がいて、その中に自分もいられることが幸せなことなんだなぁ・・・と、白い猫が思い出させてくれた。


ひとりで暮らしていることは、気楽なことで気に入っている。
でもたぶん、私は寂しいんだと思う。
ふだんから 寂しい と言わずにいられるのは、こうして時々触れ合ってくれる仲間がいるからだと思う。
支えられているんだなぁ・・・と、しみじみと思った。



我慢していた何か・・・とは。
猫を飼うこと。
「今は飼えない」 と、割り切っていたつもりでも、やっぱり相当我慢していたんだわ。
でもやっぱり、今は飼えないんだけど。

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コメント

うまく言えませんが、
わたし、猫と暮らしていることで救われています。いっぱい救われています。
猫や犬のほうが、人より早く仲良くなれます。
一人は好きやけど、孤独は怖いです。

海実子さん、
猫を飼える生活になれるといいですね。

投稿: ぶらんぼう | 2011/03/30 13:33

◆ぶらんぼうさん

動物好きは、動物と仲良くなるコツを知っているような気がします。
私も、こう見えても、人見知りするほうで、かなり緊張を持って初対面の方と接しています。
犬や猫のほうが、随分と楽に接することができます。

一人は楽です。
孤独というものと立ち向かうのも、ある種意味のあることと思っています。
でも、人という字は「支えあっている」のですから、人は誰かと支えあい触れ合うようにできていると思います。

まだまだ、今の環境では猫は飼えませんけどね、将来は必ず同居します。
そのときは、ぶらんぼうさんもお招きしますからね。

投稿: 海実子(みみこ) | 2011/04/04 00:19

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